という訳で午後は仕事を休んで、ラ・メール・プラールで昼食にした。モン・サン=ミッシェルにあるスフレオムレツで有名な店の支店で、有楽町にある。
スフレオムレツは、スフレケーキのように卵白を泡立てて作る。料理事典でこの料理を知り、幾度か作ってみた。玉子料理にまつわるエッセイ集『玉子ふわふわ』(早川茉莉編集、ちくま文庫)に収録されたエッセイによると、モン・サン=ミッシェルの本店では非常に高温のオーブンでさっと焼いてオムレツを作るそうだ。それを読んで以来、ガス全開の強火で作ってきたが、確かにフワッとしたオムレツにはなるが、外が焦げているわりに中は生っぽい半熟のところがあったりして、「これでいいのか?」といつも疑問に思っていた。
最近読んだ平野由希子氏の『自慢したくなる卵の料理』(講談社)に、スフレオムレツのレシピが載っていた。中火で温めたフライパンでパターを熱し、溶けたところへ卵液を流し入れ、弱火にして焼くのだ。これだと火がちゃんと通り、生焼けの部分のない美味しいオムレツになった。
で、元祖スフレオムレツに大きな期待をもって行った。巨大なオムレツ(写真)だった。卵を少なくとも4個は使っているだろう。高温でサッと焼いたらしく端は生焼けのところもあったが、全体的には火が通り美味しかった。この料理は卵が多いほうが上手く出来そうだ。ふだんは卵2個のオムレツで満腹なので、食べ切るのは一苦労だった。とても美味しかったが、当分、スフレオムレツは結構だ。
と言いつつ、帰りがけに卵を買った。帰宅したら、前述の『自慢したくなる卵の料理』が届いていた。図書館で借りて気に入ったので、アマゾンで注文していたのだ。