今年初めての西瓜を食べた。今日は美術館へ行き、鑑賞の途中でお腹が空いてきて、空腹と疲れと蒸し暑さでぐったりして帰宅したのだが、一口西瓜を食べた途端に瑞々しさが身体中に拡がった。梅雨と夏の蒸し蒸しした季節に、冷えた西瓜ほど美味しい物はない、という気がした。旬の果物を頂くと、季節そのものを食べている気がする。
今日観て来たのは、国立新美術館のルーシー・リー展だ。ルーシー・リーはウィーン生まれのユダヤ人で、第2次大戦時にロンドンへ亡命して以来、終生ロンドンに住み続けた陶芸家で、その経歴が示すごとく都会的で女性的な作風だ。ポスターピースの青釉鉢(上図)に惹かれて展覧会へ行ったのだが、それは逆三角形型の水色の鉢で、広い縁が金色のラインで縁取られている、その水色と金という色の取り合わせがいかにもヨーロッパ的で、くすんだ土色の日本の陶磁器に馴れた目には斬新だったのだ。他に緑色の地に金色の縁という鉢もあったし、淡いピンクの鉢や花器もあり、女性好みの明るく柔らかな色彩と、洗練されたシンプルなシェイプ、作品全体から感ぜられる洗練、そんなものがいいと思った。
1 件のコメント:
もう、スイカを食べたとはうらやましいですね。私は今日26日にすももを食べました。
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