昨日、友人Eが順天堂医院を退院しました。私が思っていたより重症で、手術の翌日は本当にぐったりしていましたが、日ごとに顔色が良くなっていき、無事、退院できたので安心しました。昼に退院して、医院内のレストランで昼食をとり、東京駅までお見送りをしました。すっかり回復したわけではないEは、東京駅の構内を休み休み進みました。健康の有難さや、看護師の仕事の大変さを実感した1週間でした。
Eを見送ってから飯田橋へ戻り、友人Pとトルコ料理店へ行きました。四十ヵ国ぐらい旅行したという方で、最近、コロンビアとペルー旅行から帰ったところです。コロンビアは首都ボゴタにだけ行ったとのことですが、思っていたより安全だったそうです。そんな旅の話を肴にトルコ料理と、トルコ人らしい若いダンサーのベリーダンスを楽しみ・・・・・・なんだか、まとまりのない一日でした。
今日はホームズの「ブルース・パーティントン設計図」の原書を読み終え、ついでにそのDVD版も観ました。国家機密のブルース・パーティントン型潜水艦の設計図が兵器工場から盗まれ、その設計図の一部をポケットに入れた兵器工場の職員の死体が発見され、殺人者は誰か、設計図を盗んだのは誰か、その行方は?という国家問題を、シャーロックの兄マイクロフトが依頼するのです。ラストシーンは、原作よりDVD版のほうが気持ち良かったです。ワトスンも活躍したにも関わらず、原作ではホームズだけがウインザー城に招かれて女王から贈り物を賜るのですが、DVD版では、ホームズとワトスンとマイクロフトが、設計図を買い取ったスパイが逮捕されるのを見守った後で、マイクロフトが「Rの付く月だから、クラブで牡蠣をごちそうしよう」と2人に言うのです。
今はサラ・ウォーターズの『半身』 (創元推理文庫)を読み返しています。ヴィクトリア朝時代のロンドンの監獄を舞台にしたミステリーです。レズビアニズムの気配の濃厚さが、レ・ファニュの『吸血鬼カーミラ』を想わせます。老嬢になりかけた貴婦人マーガレットが監獄への慰問を続けるうちに、一人の可憐な女囚シライナに惹かれていきます。彼女は霊媒で、投獄前の霊媒の暮らしぶりを綴る彼女の日記と、マーガレットの日記とで物語は交互に語られていき、最後のドンデン返しにはアッと言わされます。これはブッカー賞の最終候補作品になりました。
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